

披露宴のスピーチでは新郎新婦に祝福の気持ちを述べることがなにより重要です。
しかし、それだけでは個人的におめでとうと言えばすむことで、おおやけの場でのスピーチにはふさわしくないでしょう。
2人を引き立てる内容
主役の2人のいいところを上手に引き立てることがスピーチの目的のひとつです。
スピーチで新郎新婦の話を聞いたことがきっかけで、上司が2人を気に入り昇進につながることもありえない話ではありえません。
また、笑いを誘う面白い小話をスピーチにまじえるのはよいのですが、新郎新婦の評価を下げたり、自分を持ち上げたりするようなものは避けましょう。
その人ならではのエピソードで2人を紹介
他の列席者は知らないような新郎新婦の一面を紹介する話はたいへん喜ばれます。
ただし、「部屋が常に汚かった」「よく待ち合わせで待たされた」など一般的に悪い印象を与えないような話題や、フォローのない単なる暴露話は控えましょう。
エピソードは明るく紹介
たとえば新郎新婦が苦労をして育った場合など、そのことをよく知る親族などは苦労話をしてしまいがちです。
しかし、披露宴が湿っぽくなってしまったり、そもそも結婚をする本人にとってふれてほしくない場合もあります。
病気、死、離婚などはもちろん、苦労話などもできるだけ明るく語るようにしましょう。
やさしい単語、わかりやすい内容で
スピーチの言葉遣いは、立場や披露宴の雰囲気によって異なります。
主賓や媒酌人なら、ある程度かしこまるべきですし、友人代表なら多少くだけてもかまわないでしょう。
多くの列席者がいることを考え、専門用語や差別的な言葉は避け、出来るだけやさしい言葉を選び、誰にでもわかる内容のスピーチを心がけましょう。
スピーチ時に新郎新婦に愚痴を言う人をみかけます。
特に多いのが、新郎新婦と仲の良い友人で、2人が結婚することはおろか、付き合っていることすら知らなかった場合です。
「わたしは2人のことを親友だと思っていたのに、二人には見事に裏切られました。
付き合っていることさえ教えてくれないなんて……」
気持ちは分かりますが、やはり披露宴のスピーチで言うことではないでしょう。
特に職場結婚の場合は、新郎新婦にも事情があるはずです。
どうしても、という場合は別の機会に本人だけに言っては?

● 新郎新婦について
タブーな話過去の異性関係に関する話題
過去の異性関係の話は絶対にしてはいけません。
どんなに昔のことだとしても、新郎新婦はもとより、2人の両親や親族のことも考えればふさわしくないことは明白です。
年齢や身体的特徴に関する話題
たとえば、背が低い、太っているなど、ふだんは本人も平気で話している場合でも、スピーチではふれないように。
ときどき、太っていることを「健康的」という言葉におきかえてスピーチをする人もいますが、これも考えもの。
どんなに上手に言い換えたとしても、本人からすれば単なる嫌味にしか聞こえない場合があるのです。
収入・学歴・出産に関する話題
プライベートな問題であり、気をつけたい話題です。
特に「早く子供をつくって」などは話してしまいがちですが、新郎新婦が子供を欲しがっているかどうかわかりませんし、両家のタブーかもしれないのです。
● 一般的に避けるべき話題
宗教や政治の話題
披露宴には多くの出席者が参加しています。
当然さまざまな立場や考え方、価値観をもった人がいるはずです。
そのような場で宗教や政治の話はしないほうが賢明です。
会社の細かい説明
新郎新婦がどのような仕事をしているかは、列席者も知りたいことかもしれません。
しかし、あくまで会社の説明会ではなく披露宴のスピーチです。
極端な話、列席者は新郎新婦の業種さえ分かれば満足なので、会社の業務内容はできるだけ簡潔に述べる程度でとどめます。
忌み言葉
結婚式などでは、縁起の悪いことを連想させる言葉(忌み言葉)を嫌う習慣があります。
・ できちゃった婚 → さらなる幸福をともなった結婚
・ 合コンで知り合った → 友人の紹介で知り合う
切れる、離れる、別れる、戻る、帰る、最後、重なる、再び、などなどご存知の方も多いと思いますが、いわゆる放送禁止用語もスピーチでは控えましょう。
キチガイ、気が狂う、かたわ、びっこ、ちんば、など。
●不幸を連想させる言葉
死ぬ・四(死)・九(苦)・枯(か)れる・失う・失敗・消える・つぶれる・衰える・憂(うれ)える・閉じる・散る・薄い・患(わずら)う・倒れる
●離婚を連想させる言葉
去年・去る・帰る・出る・離れる・別れる・戻る・返す・終わりに・断る・破れる・捨てる・逃げる・飽きる・最後に・途絶える・嫌う・流れる・冷える・割れる
●再婚を連想させる言葉
重ねて・再び・またまた・重ね重ね・二度・再三・再々・かえすがえす・出直す・度々・繰り返し
しかし、マイナスワードを使わずに話せることはたくさんあります。
・ 家に帰れなかった → 家にたどり着かなかった
・ ここから離れたくない → ここに居たい
・ 練習を重ねるうちに → 練習を続けるうちに
など、ちょっと工夫をするだけで同じ内容を伝える表現が必ずあります。

とにかく思い出を探る!
親しい場合はたくさん見つかるでしょう。
問題はあまり親しくない場合ですね。
そんな時はご自身が感じた人生の教訓や出来事を通し、「きっとお二人なら素晴らしい夫婦となるでしょう。」とか、「お二人にもそんな幸せを感じられる人生を送って欲しい」などでまとめてみてはいかがでしょう。

まずは、新郎新婦のことをよ~く思い出しましょう。何が?どんな姿が?どんな表情が目に浮かびましたか?また初めて会った日のことを思い出してみましょう。どんな印象でしたか?付き合っていくうちにその印象は変わりましたか?その通りでしたか?
付き合っていく中で、感動したこと、腹が立ったこと、泣いたこと、笑ったこと、楽しかったこと、辛かったこと、苦しかったことは何ですか?
結婚という大きな人生の節目にあたり、これからどんな人生を歩んでいって欲しいですか?
そんなことをひとしきり考えたら、まずは自分と新郎または新婦との関係を紹介しましょう。
後は、話すことを箇条書きにして、自由にフリートークをするのが理想です。
勿論その箇条書きを見ながらはなすのも失礼ではありません。
しかし、人前だと緊張してしまう方も多いでしょう。
完璧な原稿にするのもよし、です。
ただし、そのとき
「緊張して思うことが伝えられないので、今日はお手紙に(男性なら原稿に)してきましたので、それを読ませていただきます」
と初めに言えば全く問題ないでしょう。