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ところが、結婚となると妻の家にも納得してもらわなきゃいけない。だから、まずは「お金を貯めなきゃ」と慌てて就職先を探した。で、決めたのが出版社。理由は、給料が一番高かったから。当時、出版社の給料は、都銀の初年度年収が250万円もない時代に、400万円近くあったんです。 |
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そうだったんですか。カリスマ編集長として名高い斎藤さんが、この仕事に就いた動機は、お金だったのか。 |
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そう。別に出版社に入りたかったわけじゃないの。 |
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結局、お金は貯まったんですか? |
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貯まりました。1年間残業ばかりして。収入のほとんどを貯めて、結婚式から、新婚旅行、新居の費用まで全部賄いました。 |
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ちゃんと結婚式もなさったんですね。 |
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向こうの親を安心させなきゃいけないですから。なにもかも完璧にやりましたよ。当時出来たばかりの、京王プラザホテルで結婚式をやり、新婚旅行はロス、サンフランシスコ、ハワイを回り、杉並区久我山に賃貸マンション借りてと、形を作ったんです。 |
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スキがない……。で、斎藤さんのご両親も、息子が田舎に帰ってくるのを諦めたわけですね。 |
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そう。作戦は大成功(笑)。で、翌年には子供が生まれて。そのくらいまでは、結構まっとうな生活をしていたんです。でも20代後半くらいかな? 編集者という仕事のため、なんとなく仕事がヤクザになってきて、それと同時に、生活も、家にも帰らなかったりとなんとなくヤクザっぽくなってきた(笑)。 |
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でも、お子さんは可愛いでしょ? |
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育児はちゃんとしてました。毎晩会社から帰ったら子供の相手をして、土日はずっと井の頭公園で子供を遊ばせて。でも、娘にもはやそんな記憶はなく……。 |
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24歳ですもんね。もう大人だもん。 |
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大人、大人。だから、まったく口利かないしね(笑)。僕のことも「コイツは普段、いったい何をしてるんだろう」って思っているでしょうね。 |
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そんなことないでしょう。ステイタスのある仕事をされていて。 |
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そんなこと、思っていませんよ。あのですね、雑誌の編集者には2タイプあるんです。1つは、プライベートを充実させるタイプ。家のインテリアに凝ったり、ガーデニングしちゃったり、みんなで旅行したり、ちゃんと家族している人。もう1つは、家は寝に帰るだけってタイプ。私は後者のタイプだったので、まっ、普通の家族じゃないわけです(笑)。 |
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