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でもね、現時点で母性を強く感じさせない人でも、子どもを産めば、いい母親になるもんですよ。彼女のことを、「子どもなんて産めないような人だろうな」って思っていたんです。だけど、生まれると母性が花開く。やっぱり、母親になっていくものだと思いましたね。だから、大丈夫ですよ。そうやってみんな、いい母親になっていくんですよ。 |
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いいこと聞いたな。僕がこれまで好きになった女性って、一人でも生きていけるんだろうなという刺激的な女性が多くて、どうしても母親像がイメージできなかったんです。でも、みんないい母親に変わる瞬間があるのかもしれないですね。 |
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その瞬間に立ち会えるのも、醍醐味ですよ。あんな女が、いきなりこうか!って感じですもん(笑)。女性は、妊娠すると劇的に変わります。男が父親になるのとはわけが違いますね。肉体からして大きく変化するから、精神も変わるんでしょうね。 |
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助産院で立会い出産をなさったとか。 |
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彼女がなるべく自然な方法で産みたいと。だから、助産婦さんの家の6畳間で出産したんです。でも、大変でした。産気付いたのは夜中だけど、生まれたのは翌日の夕方。18時間もかかりました。 |

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女の人って、すごいなぁ。 |
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ホント。普段はゴロゴロしているのが大好きな人なのに、産気づかせるために必死で階段上り下りしている姿を見たら、「恐れ入りました」と心の底から彼女に対して尊敬の念が沸きましたね。それに比べて男はふがいない。僕なんて、彼女の腰をさすっている間、あまりの眠さに途中で寝ちゃいましたから(笑)。 |
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生まれた瞬間はすごく感動したでしょう。 |
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彼女は出すことに必死だったので、「出た~」って感じでしたが、僕はウワッ~って泣いてしまいました。映画を観たときのようなストーリーで泣く涙とは全然違う、わけもなく湧き上がってくるようなそんな涙でした。 |
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出産は男が唯一経験できないこと。それを共有した繋がりは、強いでしょうね。 |
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まさに、身を分けたって感じですよ。僕、彼女の胎盤を食べたんです。 |
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エッ。胎盤って、食べられるんですか? |
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助産院の先生が、産後のケアの一環として、積極的に胎盤を食べるべきだと勧めてくれたんです。栄養が豊富なので、体の回復にとってもいいそうです。僕の場合は炒めて食べましたが、無味無臭でした。刺身でも食べられるそうですよ。 |
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考えてみれば、犬も猫も産後に胎盤を食べますもんね。 |
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そう。だから自然な行為なんです。 |
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神秘的ですよね。 |
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彼女の一部を自分の体に取り込んだということになりますからね。まあ僕は、胎盤を食べるなんて一生に一度のことだと、好奇心で食べてみただけなんだけど。 |
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僕も子どもが出来たときには、食べてみようかな。 |
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ぜひ生で食べてみてください。お醤油付けて食べられます。 |
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