結婚準備室TOP > 結婚準備マニュアル > 桐島ローランド×野尻佳孝 対談 - 結婚式屋の社長の恋愛修行 vol.6
お世話になった人、一人ひとりをおもてなししたいとお茶会での結婚式を企画した桐島ローランドさん。「準備はすごく大変だった」と振り返るが、結婚式はやった方がいいと断言する。たくさんの人からお祝いしてもらった記憶が、ちょっとした夫婦の危機を乗り越えさせてくれるのだと教えてくれた。
桐島ローランド (Rowland Kirishima) 68年生まれ。神奈川県出身。 ニューヨーク大学芸術学部写真学科卒。 高校時代にファッション誌のモデルをしたのをきっかけに、カメラに興味を持ち始め、学生時代から東京、ニューヨークを拠点にカメラマンとして活躍。ファッション誌、広告、CM、CDジャケットなど幅広い分野で活躍中。
ローリーさん夫妻の結婚式は、自分でプロデュースして、かなり盛大にやったそうですね。
彼女の実家がある名古屋と東京で。名古屋では、一風変わった茶婚式をしたんです。午前中に神前式をして、午後はお客様をお茶会で、おもてなししました。一席15人ほどのお客様をお招きし、全部で十一席。僕が亭主としてお茶を点て、彼女が半東をして。午後1時から7時まで、ずっとお茶を点てて。 一席が約40分で、お茶会の後は、庭園を散歩してもらったり、隣接するホテルでくつろいでもらったり、それぞれに楽しんでもらいました。近くにあるお城を見学できるように、バスも手配して。その後、夜7時からホテルでパーティ。朝から夜中まで、丸一日がかりで行ったんですよ。
その結婚式、完璧ですね。茶室、庭園、遠方からきた人のためのホテルなど施設もいいし、お茶会というメインの催しものもあるし、自由時間のためにバスまで用意して。結婚式屋としては、それだけ結婚式を盛大にやってもらえたと聞くと、やっぱりうれしい。
自分でプロデュースする結婚式は、本当に大変。でも、名古屋の結婚式は「素敵だった」との声をいただけたし、東京でバカ騒ぎした結婚式も「楽しかった」と言ってもらえた。 僕たちにとっての結婚式は、自分たちが楽しむものではなく、これまでお世話になった人たちをおもてなしする場。準備は大変だったけれど、みんな楽しんでくれたみたいで、よかったな。
あと、結婚式には思わぬ効用も。「ここまでやったんだから、離婚はできないな」という気持ちになった(笑)。
少なからず、ありますよね。「結婚式で盛大に祝っていただいた手前、些細なことでは別れられない」と、ちょっとした夫婦の困難を乗り越えさせる面が。
夫婦って、ちょっとしたケンカで別れちゃうことだって、ある。けれど、「あれだけ大変な準備をして、盛大にやったのに、こんなことで別れるなんてバカみたいだ」と結婚式をしたことが思い直させてくれることもある。一度、結婚に失敗しているからこそ、そう思った。結婚式をすることで、覚悟もできてくるし、もちろんいい思い出にもなる。結婚するなら、結婚式はした方がいいよ。 でも、当日はすっごくお酒を飲まされて、記憶も何もなかったな(笑)。
最初に言ったけど、俺、ダメな男なんですよ~。よく「女系家族の中で育った男は、女性にやさしい」と思っている人がいるけど、大間違い。そういうやつに限って、男尊女卑になったりするからね。僕なんて子どもの頃に姉貴たちから奴隷のように扱われていた分、「女は甘やかさないぞ~」って、もうリベンジって感じ(笑)。 うちの奥さんには男っぽく振舞っているんだけど、姉貴たちからよく怒られる。奥さんが甲斐甲斐しく世話をしてくれているなか、テレビ見てると、「あんた、何やってるのよ~」って、姉貴の声が(笑)。台所で「ダメよ、ローリーをあんなに甘やかしちゃ」と吹き込んでるし。
うちは、兄と妹だからな。
だから女の子にやさしいんだよ。妹だから。姉貴だと「女は怖いもの」って刷り込まれちゃうからね(笑)。
じゃあ僕はやさしく接している方なのかな。一緒に食材を買いに行ったり、料理を作るのも好きだからな。
無理をしてないというのは、ポイントですよ。お互いが自然体でいられることが、楽しい結婚生活の秘訣だと思う。俺は、うちの奥さんのふだんの感じが好きだし、ふだんのかわいらしさの中から愛情がさらに芽生えていく。結婚した頃のまま、愛情のテンションは下がってなくて、結婚してよかったなと思うよ。
お互いが普段の自分でいられる関係ってことだよね。
そう。普段の自分でいても、弱い自分を見せても大丈夫なら、愛情が続く限りちょっとしたことはぜんぜん気にならないもの。ただ、どちらかが甘えすぎて、どちらかに無理が掛かった状態が続くと、何かが募っていって突然ダメになってしまうこともあるかもしれない。だから結婚生活では、相手を思いやる小さな努力も必要だと思ってます。