結婚式の思い出を記録に残そう ビデオ撮影のススメ~後編~

感動!演出・余興研究室vol.5 結婚式の思い出を記録に残そう ビデオ撮影のススメ~後編~
結婚式のビデオ撮影はプロにお願い

「これから結婚式を挙げられる方には、必ずビデオ撮影をしてほしいと心から願います」。
数多くの芸能人の結婚式を手がけてきたウエディングプランナー有賀明美さんが、そんなお話をしてくれた前回。そう感じたのは、あるきっかけがあったからだそう。有賀さんが体験した、忘れられないエピソードとは?

おじいちゃんからのプレゼント

「ご結婚式を数日後に控えたとあるおふたりに、ビデオ撮影をおすすめしていたときのことです。当初『写真だけでビデオ撮影はいらない』とおっしゃられていたのですが、式前日に急遽ビデオ撮影も入れられることになりました。そして当日、順調にパーティーが進んで中盤が過ぎたころ、ご新郎様のお母様から突然お声がかかったのです。伺ってみると、お母様のお隣には、『孫の姿をひと目見たい』と挙式だけご参加されていた、車椅子に点滴姿のおじい様がいらっしゃいました」。

「実は…」と話を切り出されたお母様は、こんなお願いをされたのだそう。「父がふたりのために、自慢の詩吟をプレゼントに詠いたいと願っているので、なんとか進行に入れていただけないでしょうか」。車椅子に座るのも精一杯のおじい様が、お孫さんのことを思う気持ちに心を打たれたという有賀さん。「その後すぐに進行をチェンジして、おふたりへのサプライズとして、おじい様の詩吟をご披露いただいたのです」。

一生懸命なおじい様の姿に、ゲストの中にはハンカチで目頭を押さえられる方も。そんな心温まる結婚式の感動エピソードには、こんな結末が待っていたのです。

ウエディングプランナー有賀明美

有賀明美(ありがあけみ)
数多くの芸能人の結婚式も手がけてきたウエディングプランナー。結婚式のアイテムを数多く取り揃えるセレクトショップ「結婚準備室ショッピング」店長も務める。

映像だからこそ、残せるもの。

おじい様の詩吟をもう一度聴けたのは、映像があったから

「それからちょうど2ヶ月ほどたった日のことでした。『今日は有賀さんにお礼が言いたくて』と、ご新郎様からお電話をいただいたのです。お話を伺うと、残念ながらおじい様はご結婚式の1ヶ月後にお亡くなりになられたということでした。おじい様のお通夜にご親戚のみなさんが集まると、誰からともなく『結婚式で詩吟を詠っていたおじい様のビデオを見ましょう』というお話が出たそうです」。

そしてみんなで熱唱するおじい様の映像に微笑み、涙しながら偲ばれたのだとか。「ビデオを見ていたとき、親戚たちから『みんなでおじいちゃんの詩吟と映像を見ることができて良かった。ビデオを撮っておいてくれてありがとう』と言われたんです。有賀さん、本当にありがとうございました」。

この時、有賀さんはこう感じたと言います。写真では絶対残せないもの、それが“音”だったということに。そんな“音”を唯一記録に残せるもの。それが“ビデオ撮影”なのです。

結婚式後の映像の楽しみ方

「この人と一緒に歩んで行こうと決めた、ふたりの誓いの言葉。ご友人様のスピーチや、頑張って披露してくれた余興。そして、一生に一度、心を込めてご両親へあてたお手紙を読むシーンや、その言葉を聞いたときのご両親の涙…。結婚式は、すべてが “音” でできているのです。『実は当日のこと、緊張していてよく覚えていないんです』というお話を、おふたりや余興を披露されたご友人様などからよく聞きます。でも、映像に残しておけば、後日あらためて結婚式の様子をふり返ることができるのですよ」。

結婚式はふたりにとって、すべてが一生残しておきたいかけがえのない時間。例えば、お祝いにかけつけてくれた親戚や、余興をしてもらった友達を後日新居に招いて、みんなでビデオ鑑賞会をしても盛り上がりそう!

あの時の喜びと感動を何度でも

かけがえのない想い出を、記録に残そう。

ふたりのかけがえのない時間を、いつまでも残しておきたいから…

「この先何十年とふたりで暮らしていく中で、ときにぶつかったり、迷ったりすることもあるかと思います。そんなときに結婚式のビデオを見ると、ふたりで誓ったあの日を思い出して、“原点”に戻ることができるのです。また、将来子どもが生まれたときにも、結婚式の感動や喜びを、お子様と一緒に味わうこともできますよ」。
有賀さんが言うように、映像にはこの先もずっと想い出を持ち続けることができる、お金には変えられない価値があるのだから。

「いずれご両親が先に旅立たれてしまうときもくるでしょう。『あの時の想い出をカタチに残しておけば良かった…』と、後悔しないためにも、もしもビデオ撮影の予算を削られている方がいらっしゃったとしたら、もう一度だけ考え直してみてください」。

結婚式が終わったあとに、唯一ふたりの手元に残るもの。それは、大切な人たちと一緒に過ごした、一生に一度の“結婚式の想い出”。そんなかけがえのない時間を、映像という記録で残してみませんか?

(記事:吉武春香)

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