結婚式の演出にサプライズ演出を用いる理由

感動!演出・余興研究室 vol.1 結婚式のサプライズって、いつ始まったの?~前編~
はじまりは、“新婦とお父さんのファーストバイト”

例えば、ずっと言えずにいた、大切な人へのプロポーズや、友達からのサプライズ… 

一生に一度だけの特別な日だからこそ、溢れる感動と涙のストーリーが結婚式には盛りだくさん。特にここ最近は、ふたりらしい結婚式を希望して、サプライズを盛り込むカップルも増えてきたとか。思えば、今やよく聞く“結婚式のサプライズ”って、いつから始まったの?カリスマウエディングプランナーでお馴染みの有賀明美さんに聞きました!

「それは、かつて私が担当させていただいたご結婚式で、ご新婦様からお父様へファーストバイトをされたのがはじまりだったのです。その当時の結婚式は、まだ進行表に基づいて忠実に進めていくことが常識とされていました。ファーストバイトも、ご新郎様・ご新婦様がお互いにウエディングケーキを食べさせあう、欧米で古くから行われている習慣から生まれた演出のひとつ。ご新婦様は、ご新郎様に対して『一生美味しい料理を作り続けます』。ご新郎様は、ご新婦様に対して『一生食べるものには困らせません』という意味が込められた、結婚式の定番の演出だったのです。そのため、ご担当させていただきましたご新郎様・ご新婦様も、当初はおふたりでファーストバイトをしていただく予定だったのですよ」。

なんとなんと、きっかけはご新婦様とお父様のファーストバイトだったとは。でも、どうして突然ご新婦様とお父さんがファーストバイトをすることになったの?

アニバーサリーのウエディングケーキ

ウエディングケーキの定番!三段重ねのシュガーケーキは、18世紀イギリスのビクトリア女王のご成婚がきっかけだったとか。

ファーストバイト

「ア~ン!」どっちが上手くケーキを食べさせられたかな? より上手な方が、その後の新婚生活で主導権を握ることができるという言い伝えも!

「あのケーキには、格別な想いがあるから…」

「実はご新婦様のご実家は、ケーキ屋さんだったのです。もちろん、ご新婦様のお父様はケーキ職人。当日のウエディングケーキも、おふたりのためにすべてご自分で手作りしたいとお父様が熱望されたのです」

その後、何度も会場のキッチンに足を運ばれては、ウエディングケーキの試作を作られていたお父様。そして、ついに当日。徹夜がかりで作られたお父様の愛情いっぱいの手作りケーキが運ばれると、会場から盛大な拍手がわき上がりました。そんな光景をほほえましく見守っていた有賀さん。すると、ふと、ご新婦様のお母様と叔母様の会話を耳にしたのです。

叔母様 『お父さん、すごく嬉しそうね』
お母様 『そうね。お父さんにとって、あのウエディングケーキには格別の思いがあるからね…』

んん?嫁ぐ娘を祝う気持ち以外に、どんな思いがあったの?! う~ん、気になる! 教えて!有賀さん。
なんて聞きたいところだけど、ご多忙の有賀さんはこれから打ち合わせに向かわれるとのこと。

さすがカリスマウエディングプランナー! そんなわけで、このつづきはまた続編でお伝えします! お楽しみに!

お父様の愛情いっぱいの手作りケーキが運ばれると、会場から盛大な拍手が!

(記事:吉武春香)

ウエディングケーキが完成したのちも、ケーキの様子を気にされていたお父様。たびたび会場裏のキッチンに足を運んでは、何度もクリームを直されていたそう。

バックナンバーを見る

ページトップ