結婚生活は、マンネリにならないことが大事 ゲスト 鈴木おさむ


女性と付き合う目的は、「きれいな人とセックスすることしかなかった」と言い切る鈴木さん。
そんな男性が人生の伴侶に選んだ人は、けっして「きれい」「かわいい」とは言えない女芸人。
それでも、「仕事途中でも、奥さんに会いにわざわざ一度、家へ帰る」。
鈴木さんが「恋する男」になった理由って……。


次は何をやったら彼女が喜ぶか 今はそればっかり考えてます

鈴木おさむ
(Osamu Suzuki)
72年千葉県生まれ。放送作家。
「SMAP×SMAP」「めちゃ×イケてるッ!」「水10!ココリコミラクルタイプ」他、多数のバラエティー番組を手掛ける。
ドラマ「人にやさしく」などの脚本も担当。劇団「ザ・おさむショー」を主宰。
著書に、『ブスの瞳に恋してる』、『ブスの瞳に恋してる2』(共にマガジンハウス)など。

結婚して初めて、人を愛するってことがわかりました

野尻: 普通、恋愛の延長線上に結婚があると思うけど、鈴木さんたちは違うんですよね。まず、結婚ありき。
鈴木

というか、今になって恋愛しているんです。今までの僕は、付き合う目的が、綺麗な人とセックスすることでしかなかった。結局、人を愛したことがなかったんです。だから、今が初恋(笑)。

野尻: 仕事に没頭する男は、そうなりがちですよ。恋愛についてじっくり考える時間を持てないまま、きてしまうんですよね。
鈴木 ホント、僕も結婚するまでは仕事が第一だった。彼女と会う約束をしていても、人から誘われると、仕事の方にいっちゃってたし。でも、今は、仕事は二番目。ほら、どんなに仕事が忙しいときだって、マッサージのためだったら時間を作ったりするじゃない? 僕にとって、今、奥さんがそんな感じ。たとえ1時間でも、奥さんといると楽しいから、仕事途中でも、わざわざ一度家に帰る。我ながらすごい変化ですよ。
 
野尻:

仕事人間の鈴木さんが、どうしてそこまで変われたんですか?

 
鈴木

ウチの奥さんって毎日突拍子もないことをやらかすから、家に帰るのが楽しくてしょうがない!あるときなんて、肩に500円大の「OSAMU」って刺青を彫ってきたくらいだから(笑)。

 
野尻:

アハハ。寂しさのあまり、トイレに1時間立てこもって出てこなかったこともあるんでしょ?

 
鈴木

そう、毎日が、スリリングでエキサイティングなんですよ。結婚生活って、どれだけマンネリにならないかってことが大事でしょ。そこいくと、ウチの奥さんだとマンネリになりようがない(笑)。

   

ある日突然 妻が「OSAMU」の刺青

野尻: 鈴木家は奥さんの愛情が深いんですね。
鈴木 忙しくて帰りが朝の5時になっても、ちゃんと食事を作って待っていてくれるしね。
野尻: うわぁ!それはすごい!泣かせますね。
鈴木 それにね、こういう仕事をしている人って、ある意味、欠陥人間が多いでしょ? その点ウチの奥さんは、マトモというか……。僕に変なところがあるといちいち注意してくるんですよ。まぁ、彼女は恋愛経験がないから、普通は嫌われちゃうかもなって思って、遠慮してしまうようなことも平気で言えるだけなんだけど(笑)。
野尻: でも、そういうのってありがたいですよね。僕も、以前、面白い女性に出会ったことがあるんです。ある時、車を買ったんです。まぁ、僕は車に興味のない人間なんですけどね。でね、その女性、僕の車を見るやいなや、「下品ですね」って言ったんです(笑)。「普通は言わねーだろっ」って思いましたけど、ごもっともというか。結局、その車は1週間で売っちゃいました(笑)。
鈴木 僕の奥さんもスゴイですよ~。「あんた、それ本当に面白いって思ってんの?」とか、「そのキャスティング、単純に売れっ子を選んでるだけでしょ。ミーハーなんじゃないの?」なんて平気で言いますからね。的を射てるんだけど(笑)。
 
   
 
容姿にばっかり気を取られていると大事なものを見逃してしまうんですね
彼女と恋人になれるかっていったらなれなかったと思う(笑) でも、結婚相手だと思うと、なれるんだな

奥さんに教わった 愛情=Pricelessの意味

鈴木

あと、奥さんに変えられたことというと、プレゼントの贈り方ですね。っていうのも、ウチの奥さんはすごくプレゼント上手なの。「このスニーカー欲しがっていたでしょ?」とか「欲しかったのって、この小物でしょ?」なんて具合に、こっちの気持ちがすごく分かるの。でも、僕は、今まで女の人にプレゼントをあげるっていったら、まず「何が流行ってるんだろう」「どんなブランドを女性は好むのか」って考えて、ブランド物に頼ってた。だから、結婚1年目のクリスマスも、何を買っていいか分からないから、取りあえず一緒にデパートにいって、「好きなものを買っていいよ」って言ったんです。そうしたら、「いらない」と言われて。で、そのまま放置していたら、ある日すごい怒られたんですよ。「プレゼントというのは、こっちからこれが欲しいと言って買ってもらうもんじゃない。これをあげたら相手が喜ぶかなって、想像して買うものなんだよ」って。

 
野尻: なるほど、痛いところを突かれましたね。
鈴木 ウチの奥さんの友達にね、貧乏な夫婦がいるんだけど、その奥さんがすごいピザ好きなんだって。で、ある日家に帰ったら、どこで習ったのか、旦那がイタリア人みたいに、手でピザをグルグル回してたんだって(笑)。うちの奥さん、それがすごく羨ましかったらしい。
 
野尻: 分かる。僕は、彼女からじゃないけど、社員からもらったプレゼントが本当に嬉しくて、忘れられない。ある年の誕生日の朝にね、黒タイツを着た10人の軍団に抱えられて起きたんです(笑)。で、目隠しされて担ぎだされて、着いたところが料亭。ふすまをあけたらいきなり両親がいた(笑)。「親とゆっくり朝食を食べなさい」ってことだったんです。そして、食べ終わると、今度はまた黒タイツ軍団にさらわれて、ラクーアに連れて行かれた。で、最後は房総半島。そこで、満天の星を見せてもらってね。要は、僕が普段から「あれ、やりたい」「これ、やりたい」って言っていたことを、社員たちがいちいちメモして、1日で叶えてくれたんです。そのときは、本当に嬉しかったな。
鈴木 あ~。ウチの奥さんも言ってた。「私の一挙手一投足を見逃すな」って。プレゼントのヒントは、常に出していると(笑)。さらには、お前も夫ならそれを発見するプロセスを楽しめって。でも、これがやってみると意外と楽しくて。
 
野尻: 夫婦関係を維持させるには、きっとそういうサプライズが大事なんでしょうね。
 
鈴木 そう。僕もそれ以来、「今度はどんなことをやって、奥さんを驚かせようかな」って、そればっかり考えてる。これもある種の努力だと思うんですよ。でも、うまくいってる人はみんな努力しているんですよね。
 
野尻: 確かに。でも鈴木さんのところは、夫婦で交換日記まで付けているんでしょ? エライですよ。
 
鈴木 交換日記はオススメ。正面切って言えないことも日記だったら言えるし、愛情確認もできるし。人が書いた文字のパワーってスゴイですよ。これで、またしても大きな愛を手に入れた気がします(笑)。
text : Rumi Sato

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photo: Shunsei Takei
  place: 麻布迎賓館

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  野尻佳孝 (Yoshitaka Nojiri)
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ 代表取締役社長
72年東京生まれ。大学卒業後、住友海上(当時)に入社。友達の結婚式に招かれた時、「自分の仕切る二次会の方が、断然面白い。だったら……」と、98年10月に同社を設立し、ブライダル業界に参入。たった1畳のオフィスからスタートし、ハウスウエディング市場を作り上げた


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