「ウェディングのプロ」の不思議
結婚情報誌でよく目にする「ウェディングのプロに、なんでも相談!」みたいな文章。
これって、おかしいんです。
だって「プロ」という言葉は「それでご飯を食べている」ことを表しているだけで、知識、経験、奉仕精神のレベルが高い、なんてことは表していないですよね。
むしろ「プロ=結婚式でご飯を食べている人」である以上、「結婚ビジネスに都合の悪いことは言いづらい人」であり、相談するならかえって気をつけたいくらいです。
(そもそも、趣味で他人の結婚式をやってあげる「ウェディングのアマチュア」なんていないんですから、日本で結婚式のサービスに従事している人はたいがい「プロ」です。あえてアピールすることではないですよねぇ…)
さて。
『MarryMaker』(=マリーメーカー。以下「マリメ」)というSNSがあります。2006年に開設され、2011年4月時点の会員数は約6400人。
『マリーメーカー』ログインページ。作りはちゃんとしています
ログイン後のトップ画面。最新の書き込みが表示されています
規模も知名度も大きくはないこの交流サイトを取り上げたのは、二つの理由があります。
まず、トピックの内容がすごい。
―値引きしてもらえるお客になるには?
―新規オープンの会場は安心か?
―知人の紹介では大した値引きは期待できない
―ネット上のクチコミの読み方
―装花の価格はどのくらい上がるか?
―3ヶ月以内のスピード婚だと格安になる謎
―会場紹介デスクの利用はお得?
どうです。今すぐ読みたくなるでしょう。
広告媒体である『ゼクシィnet』では、ぜったいに教えてくれない内容です。
運営会社は「利益出すつもりない」
もう一つ驚くのは、これらのトピックを立ててているのが、式場運営者、司会者など、現役の「結婚式のプロ」たちであること(もちろん匿名)。
さらに彼らはカップルからの相談に親身に応じ、時には「これでもか!」と業界の秘密を明かしているのです。
結婚式でご飯を食べている人たちが、なぜここまで?
運営会社によれば「マリメ」はもともと「企業の利潤が入らない、ウェディングの真実を公開できる場」として、複数の業界関係者(素性はトップシークレット)がつくったもの。
この会社自身も「自由に交流させるというコンセプトであり、まったく利益を出すつもりがない」ため、サイトの中には広告がいっさい存在しません。逆に、広告があったらここまで業界のヒミツは明かせないでしょう。
小規模なことが幸いしてか、『mixi』など大手SNSの結婚コミュニティに目立つ「似顔絵描きます」「アクセ売ります」といった、利潤目的の書き込みも皆無。本当に「マリメ」と出会えたことを喜んでいる、良心的なユーザーばかりの印象です。
日本最大級の交流サイト『mixi』にも、もちろんウェディングのコミュニティはありますが…
いざ見てみると、書き込みはすべて広告・モニター募集などです…
「マリメ」は誕生から5年間、一度も宣伝していないのに、クチコミだけで現在も月に200人弱のペースで会員は増えているそう。このことが何より価値を証明していますね。
「マリーメーカー」の「マリー」は「結婚」ですが、「メーカー」には「作る人」のほか「創造主、神」という意味も。
人間に知恵を授けてくれる神様は、チャペルだけでなく、インターネット上にもいたようです。
(2011年4月11日更新/取材・文 櫛谷育男〔編集部〕/取材協力 株式会社エーキューブ)
『マリーメーカー』
URL:http://marrymaker.jp/
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2011年4月1日更新『あえて“有料”のウェディング相談デスク、誕生!』
URL:http://www.kekkon-j.com/dress/edit/vol21.html





