女の子ならば誰もが一度は憧れるウエディングドレス。「いつかは真っ白なウエディングドレスを着たい!」なんて小さなころに夢見た女の子も多いのでは? ところでウエディングドレスと聞くと、真っ先に思い浮かぶのが純白のドレス。今や「結婚式のヒロインの特権!」とまで言われるくらい、花嫁は白いウエディングドレスを着るのが当たり前になっているけれど、思えばこれっていつから白くなったの?
それは、今からさかのぼること約170年前(1840年)。その時代にはまだ珍しかった恋愛結婚を貫いて、愛する従兄弟のアルバート公と結ばれた、イギリスのヴィクトリア女王の結婚式がきっかけだったと言われています。これからの未来に胸ふくらませながら結婚式のドレスを選んだ彼女。それは、当時、王族の結婚式の中で主流だった金銀の糸で刺繍された豪華なカラードレスとはガラリと雰囲気の違う、白いシンプルなシルクサテンのドレスでした。
この結婚式の光景が、新しいロイヤルファミリー誕生のニュースとともに新聞や雑誌などに大きく取り上げられ、ヨーロッパ中の話題に! ヴィクトリア女王の幸せいっぱいに満ちた“白いウエディングドレス姿”が、当時の女性たちの憧れの的となったのです。
その後、花嫁はヴァージンであるべきだと極端に理想化されたヴィクトリア朝の風潮が、“純真無垢”をイメージさせる白いドレスのイメージとぴったり重なり、より多くの人たちに受け入れられ象徴的になっていったこと。また、技術力が向上して、レースやシルクなどが安く大量生産できるようになったことに後押しされて、しだいに結婚式で白いドレスを着ることが一般的になっていったのだそう。
今となっては結婚式の定番となった“純白”のウエディングドレスも、歴史を調べてみると奥が深いんですね。ヴィクトリア女王に憧れた女性たちも、もしかしたら彼女の若くて美しいドレス姿だけでなく、愛する人と結ばれることができた彼女のロマンティックなエピソードにいっそう魅了されたのかも。ん~、トリビア~ン!
(記事:吉武春香)
(参考文献:『ウエディングドレスはなぜ白いのか』坂井妙子/剄草書房)







