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03その他 | 2005-07-23 22:27

ビデオ撮影の薦め

ウェディングプランナーとして、これから結婚式をあげる方々へ心の奥底から
訴えたいことがあります。

ちょっと長文ですが。

それは、絶対に絶対に「ビデオ」を撮って欲しい、ということです。

私が心からそう思うようになったのにはこんなエピソードがきっかけでした。

今から5年ほど前、私は、写真だけ頼んで「ビデオはいらない」という
あるカップルに結婚式数日前まで

「ビデオは入れたほうがいいですよ。まだ間に合うから検討してみてください」

とお薦めしていました。
その時、そこまでお薦めしたのには、さほど今ほど強い理由はなかったように思います。

ですが、そのお2人は私の言葉を信じて

「じゃあ、有賀さんのいう通りビデオ入れます」

と前日に突如、ビデオを頼んでくれたのです。

そして、結婚式当日、パーティーは滞りなく進み、中盤を過ぎた頃でした。

私は急遽、ご新郎様のお母様に呼ばれたのです。

お母様の隣には、本当なら病院から外出禁止とされていたのに、せめて食事は
出来なくても、孫の姿だけ見たいと車椅子に点滴姿でご参列された、ご新郎のお爺様
がいらっしゃいました。

「実は、御願いがあるのです」

お母様の御願いとは、そのお爺様が、2人へ自慢の詩吟をプレゼントに詠いたい
と言っているので、なんとか進行に入れてもらえないかということでした。

椅子に座っているのも精一杯のお爺様のその孫を思う気持ちに心を打たれ、もちろん
すぐに進行をチェンジし、2人へのサプライズとしてお爺様の詩吟をご披露頂きました。

一生懸命に2人の為に詠うお爺様の姿にご新郎様はもちろん、
ご親族の中にもハンカチで目頭を押さえる方がいらっしゃいました。

そんな心溜まる結婚式から2ヶ月程経った頃。
そのご新郎様からお電話がありました。

「実は、有賀さんにお礼が言いたくて・・」

お話を伺うと、あのお爺様は残念ながらその結婚式から
1ヶ月後にお亡くなりになったということでした。

その通夜の席で、結婚式以来に親戚が集まった際、誰からともなく

「そういえば、この間の結婚式でおじいちゃん、詩吟詠ってたわよね。
みんなでその時のビデオを見ましょう」

という話になり、みんなでビデオに映るお爺様の熱唱する映像に微笑み、
その歌声に涙して偲んだそうです。

その時、親戚達に
「それにしても、こうやって皆でおじいちゃんの歌と映像を見れて良かった。
ビデオ撮っておいてくれてありがとう。」
と言われ、はっと私が最後までビデオを薦めて
いたことを思い出したそうです。

2人にお礼を言われて、私もはっとしました。

写真では絶対に残せないもの。

です。

写真だけでは、おじいちゃんの素敵な歌声をもう一度聞くことは
出来なかったでしょう。

この時、私は「音の記録」が持つ意味の深さを痛感しました。

挙式での誓いの言葉 
入場のBGM 
乾杯の発声 
ゲストのスピーチ 
友人の歌
生演奏 
両親への感謝の手紙 

などなど・・・

結婚式は、「音」で出来ているのです

音が「感動」を生むのです。

その音を残さなかったら、何の為の結婚式の記録でしょう。

どんなに予算を削っていても、絶対に削ってはいけないと思う一番の商品です。

ビデオ撮影 削っている方がもしいたら、

御願いです。

もう一度だけよく考えてみてください・・・